2012/11/10

T-h合字

気がつくと、「あっ」という間に今年も終わってしまいそうです。
今年も仕事に追われる日々でしたが、そんな中でも、いろいろ勉強する機会がありました。仕事で独立すると、自由に仕事を進められるものの、先輩からアドバイスを頂くチャンスが減ってしまいます。自分だけの殻に閉じこもってしまわないよう、アンテナを立てておくことは、とても大事ですよね。幸いなことに、経験豊富な先輩たちのリーズナブルなセミナーやブログなどで、気軽に意見を求めたり、学ぶ機会も増えています。私も時々、スピーカーをすることがありますが、自分の少しばかり経験のある分野を紹介しているにすぎず、まだまだ「はっ」と気づかされることがたくさんあります。

今月は、TypeTalksでもおなじみの、ライナタイプ社のタイプディレクター 小林 章さんが来日されています。興味深いお話が聞けそうなセミナーがありますので、お時間のある人は、ぜひ参加されるとよいと思います(もちろん、私も聴きにいきます)。
11月10日(土)小林章 欧文タイポグラフィの冒険
11月17日(土)TypeTalks 第13回

よく質問のある「T-h」合字について、小林さんのブログで解説を頂いています。
私がスピーカーの時のInDesignセミナーでは、「Th合字の外し方」が話題になると、「正規表現を使う」「検索置換えで外す」など、オペーレーション的ノウハウで解決策を考えてしまいがちですが、この小林さんのブログを読むと、目からウロコです。
マイナスのネジをプラスドライバーで締めることを考えるのではなく、マイナスのドライバーに持ちかえればいい、というシンプルな発想は、意外に思いつかないものですね。

タイプディレクターの眼「T-h 合字

タイプディレクターの眼「T-h 合字(2)」

ぜひ、ご一読ください。